社長の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひとりごと




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> 2019年 12月31日  飛鳥時代の再来

私の青春時代は、地球的には「島国、日本」の閉鎖社会だったけれど、今や航空運賃が安くなって様々な国から多くの民族が訪問、移住する時代。 昭和生まれなので飛鳥時代のことは知らないが、この時代、大陸から色々な人が来たようだ。たぶん諍い(いさかい)や揉め事も多くて、厩戸皇子が「和をもって貴しと為す」と宣言した心情もよく分かる。そもそも、言葉が通じないのだから当然。何段階(何カ国)もの通訳を介してようやく大和言葉にできたらしい。

今は、その飛鳥時代の再来。もともと、日本は自分たちで改革、革命ができない民族で、あらゆる歴史的転換期が外国からの刺激、圧力、事件が切っ掛けになっているから、2020年は転換期の始まりかな。

日本には未だ「外憂」が引き金になる下地がある。その筆頭は、ビジョンも思想も無い、何もしない(できない)今の政府。ビジョンが無いからいつも時代の後追い。取って付けたようなその場しのぎ。少子化問題も、拉致問題も、...何もしてこなかった。だから、産業界が先行し、日本を引っ張ってきたんだね。結局、頑張ってきたのは、政治家ではなくて、農業、漁業、畜産業による食文化開拓者、伝統技術の継承者たち、工業技術者たち、観光開発者たち、などなど。それは、テレビに出るような大企業だけでなく、地方の田舎でも色々工夫している人たちを見れば分かる。今の政治家ってのは、単にこれらの人たちの成果にタダ乗りしているだけ。明治の政治家とは大違いだけれど、あまり知能は優れていないようだから(国会中継を見れば分かるでしょう)、「何もしない」ことが、結果、良かったのかも。
 

> 2019年 9月1日  働き方改革?

なぜ個人の「働き方」を国(政治家)が決めるんだろう。どう働こうと個人の勝手。欧米人でも、私の知り合いは昼夜を問わず働いている。要するに、政治家たちは、何が本質なのか知らない、見て見ぬふりしてるんだね。
働きたい人は、体が丈夫なうちにどんどん働けばいい。そうすれば国全体も強くなる。ただ、喫煙と一緒で、「体に害を及ぼす恐れがありますよ」という警告は常に必要だけれど。それと定期健康診断で「黄信号」が出たら、強制停止。

でも、問題は、そんなことじゃない。日本の社会には未だに「NO!」と言えない風習もあるし、そもそも問題に対して冷静に議論する教育や風土も無い。だから低レベルの上司は過剰な労働を強制するし、甘ったれた社員は自分に都合の良い理屈をこねてサボる。結果は上司も部下も疲弊、不正処理、データ改ざんとか...。
それから転職の土壌がまだ未熟(経歴に傷が付くとか、社内での待遇に不利があるとか、最終定年時に年金などが不利とか)ってことかな。欧米はお互いに「NO!」と言える、討議ありきの社会だろうし、転職が自由・流動だから、過度な労働については個人の意志を反映できるはず。その代わり、その結果(生活レベル)は自分の責任。

今の「無ビジョン政府」が綺麗事の「働き方改革」とやらを推進すれば、真面目な上司は悩み、真面目な社員は昼飯時間はスターバックスで仕事、家に帰ってひと仕事、ってことになる。今、東京近郊のビルに空き部屋が多いから、そこを家に帰る前の「ひと仕事ルーム」に貸し出す商売もいいかな。
未だに「親方日の丸」に決めて貰わないと何も出来ない、自主性の低い、横並び国民体質、企業体質なんだね。
 

> 2019年 7月1日  飯能という名前

自分は埼玉県飯能市に住んでいる。この「飯能」という名前はちょっと不思議だ。Googleで検索しても、なかなか、名前の由来らしきものは見つからない。落ち着かないから、自分が納得のいく理由を見つけることにした(当然、当てずっぽう)。
「印鑰(印鎰;いんやく)」というのがある。王朝時代の、各国の国主の権限の象徴としての印。国主交代の儀式ではそれを受け渡したという。その印を収めた唐櫃の鍵が「鑰、鎰」。しかし、平安末期には国庁の機能が失われ、その印を国庁跡地の神社に祀った。今でも「印鎰社」が残っている。村井康彦「出雲と大和」(岩波書店)によると、「いんやく」の音が訛って「役」、「いんにゃく」などとなっているらしい。
さて、「飯能」は和語の読み方をすれば「いい・よく」とも発音できる。たぶん、この辺りに国庁があって「いんやく、いんにゃく、いんよく」という発音を、改めて漢字で表すとき「飯能」にしたのだろう。 もし、国庁があったのなら、この辺りは重要な地域だったはず。渡来人たち、つまり鉄や土器、瓦などの技術を持った人たちが住み着いた(というか送り込まれた)。
 

> 2019年 4月1日  AIにはできない、人間にしかできないこと?そんなもの無い

日経のサイトの記事...
「AI(人工知能)にはできなくて、人間にしかできないことは何でしょうか?グーグル、アクセンチュア、インテルなど一流企業でコミュニケーション・アドバイザーを務めるカーマイン・ガロ氏は、「伝える力」、つまり説得力だと断言します。聞き手の共感を得てやる気にさせる、味方になりたくなる、製品やサービスを買いたくなる−−。これこそ人間が伸ばしていくべきスキルです。」

それって勘違いじゃない?話しかける側(働きかける側)の機能や状態と、話しかけられた側(働きかけられた側)の状態を混同している。上の「説得力」は一見、働きかける側の能力に見えるが、実際には「説得」される側の状態。「説得」は、される側では「納得」。で、それは説得される側の心理であって、説得する側のスキルではない。言葉や表現の巧みさをスキルと考える人もいるかもしれないけれど、あまり関係無い...と思う。言葉が稚拙でも、説得される(納得する)ことがあるから。つまり、両者の信頼関係とか...。
AIが相手の性格や思考特徴を判断し最適な言葉で話し掛けてきたら、もし説得される側(人間だろうと、ロボットだろうと)がそのAIを信じるなら、商品を買う。
ヒューマノイドやAIに、何か価値基準を埋め込めば、学習によってそれに適合した高価値のもの(人でも、ロボットでも)を次第に「愛する」ようになる。
たぶん、日経記事の筆者も、とにかく「人間優位」の仕事や特性を探そうとして躍起になっているのだと思うけれど、それは幻想。ただ、この数十年で人間の活動全てがAIやヒューマノイドに置き換わるとは思えないが、いずれは...。
 

> 2019年 1月1日  商売繁盛「招き猫」は...雄? それとも雌?

ネットでは、右腕を挙げているのはメスとか、左腕だとオスとか色々な説。
招き猫の由来は様々で、年月を経ると当然、脚色も。
大筋は「江戸時代に彦根藩主井伊直孝が豪徳寺付近で雨に降られ、木の下で雨宿りをしていたら、寺の門前で猫が手招きするので、そちらへ移動した途端、木に落雷し、命拾いした」という感じ。
しかし、その猫について詳細な記述は無く、「三毛猫」。確かに、店のレジ付近の招き猫はすべて白地に薄茶(金)色と黒色の模様で、三毛猫。もちろん、昨今は、赤や黒のものも。
その時点で、普通は「それなら招き猫は雌(メス)」と決着。
通常、動物の「性」決定遺伝子は、雌がXX、雄がXYというパターンだが、、三毛猫はどういうわけか片方のXが若干異なり、XX’のようなパターン。つまり、Xが1個しかない雄では三毛猫には絶対になり得ず、三毛猫は雌(メス)だけ。

でも、この性決定遺伝子は不思議で、時に、XXYなどという普通では見られないパターンも数万匹に1匹ぐらい存在し、見かけは完全な雄(オス)。人間でも染色体異常としてクラインフェルター症候群(XX male)が知られ、外見や臓器も特に異常無く、男性。では、もし雄の猫でXXYを持ち、しかもそれがXX’Yパターンだったら…。

いましたね。いやあ、ネットは便利。昔ならあきらめていたことが今は瞬時に調べられる。Wikipediaによると、江戸時代にも雄の三毛猫は知られていて、「船に乗せると福を呼び遭難しない」という言い伝えもあったらしい。船というのは、恐らく商船。別の本には、昭和になってからも、雄の三毛猫に家一軒分の値が付いた、という話題も書いてあった。
ここまで来れば、どうみても招き猫は「雄(オス)」でなければいけない。でも、この遺伝子パターンでは、交配して増やすことは出来ない(不妊)ので、飼育して儲けようなどと考えても無駄。
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