私の青春時代は、地球的には「島国、日本」の閉鎖社会だったけれど、今や航空運賃が安くなって様々な国から多くの民族が訪問、移住する時代。
昭和生まれなので飛鳥時代のことは知らないが、この時代、大陸から色々な人が来たようだ。たぶん諍い(いさかい)や揉め事も多くて、厩戸皇子が「和をもって貴しと為す」と宣言した心情もよく分かる。そもそも、言葉が通じないのだから当然。何段階(何カ国)もの通訳を介してようやく大和言葉にできたらしい。
今は、その飛鳥時代の再来。もともと、日本は自分たちで改革、革命ができない民族で、あらゆる歴史的転換期が外国からの刺激、圧力、事件が切っ掛けになっているから、2020年は転換期の始まりかな。
日本には未だ「外憂」が引き金になる下地がある。その筆頭は、ビジョンも思想も無い、何もしない(できない)今の政府。ビジョンが無いからいつも時代の後追い。取って付けたようなその場しのぎ。少子化問題も、拉致問題も、...何もしてこなかった。だから、産業界が先行し、日本を引っ張ってきたんだね。結局、頑張ってきたのは、政治家ではなくて、農業、漁業、畜産業による食文化開拓者、伝統技術の継承者たち、工業技術者たち、観光開発者たち、などなど。それは、テレビに出るような大企業だけでなく、地方の田舎でも色々工夫している人たちを見れば分かる。今の政治家ってのは、単にこれらの人たちの成果にタダ乗りしているだけ。明治の政治家とは大違いだけれど、あまり知能は優れていないようだから(国会中継を見れば分かるでしょう)、「何もしない」ことが、結果、良かったのかも。
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