※血液型の決定遺伝子が、性格(そもそもその定義が分からん、雰囲気で分かった気になっているだけ?)形成の脳の遺伝子と関連するとは思えないけれど、確実に遺伝するわけだから、別の「確実に遺伝する」遺伝子と並行して子孫に伝わるとか、生活習慣が同じとかで、偶然、同じような「性格(行動特性)」になることは、あるだろうね。
ともかく、理解不能なことを、それでも知りたいとき脳は単純化したがる。数学者ならともかく、ほとんどの人は、3次元、4次元、…となったら、もうお手上げ。
庶民的(哲学ではない)二元論がなぜ問題か?それは、「真実は二元では無い」から。
例えば、「成功と失敗」と言っても、仕事のできる人なら、「失敗」の中にも色々な学習成果があって、必ずしも失敗とは言えない、などとすぐ気が付く。なのに、頭の回転の悪い経営者などは「失敗」か「成功」、どちらかに分類したがる。その時点で、大切な情報を切り捨てている。
学問でも「偽二元論」は多い。数学では「線形数学」と「非線形数学」に分けるときがある。線形数学は明らかに「線形」な現象を扱うけれども、「非線形」って何?線形でない現象には、折れ線もあれば、曲線もあれば、不連続もある。つまり、コンピュータのように「0」と「1」に分けたのではなく、「0」とそれ以外に分けただけ。
それでも、偽二元論によって、脳は分かった気になり、スッキリ。脳はとにかく楽したがる。
二つに分けると、あまりに分かりやすくて、真実を見失う。
最悪な例の一つは「善玉、悪玉」コレステロール。何これ?と言いたくなる。何も知らないくせに知ったかぶりの愚鈍な人類の脳が、勝手に「善」と「悪」に分ける。凡人は、分かった気になって信じる。
(2023年5月追加)「善玉、悪玉コレステロールは今や常識」と言ってきた人がいたので、追加。こういう人ほど、何が「悪」なのか、調べようともしない(「鵜呑み」というやつ)。「悪玉」と言われるのはLDL(低比重リポ蛋白)の方だけれども、結局、おおもとを正せば、その人が紫外線を多く浴びたり、偏った食事、夜更かしなど不規則な(生体リズムを無視した)生活によって体内の抗酸化物質不足を招いたせいでLDLが悪さすることになる。自分のせいなのに他者を原因・理由に仕立てたがる人間の悪い癖。言葉というのは恐ろしい力を持ち(だから大昔から言霊-ことだま-と言う)、「善」「悪」と名付けてしまうと、愚かな大衆は「善」だけを摂取しようとする。